檜木俊秀さん「知行会」− サクセスワイズ 村田美夏




2月20日(月)、檜木俊秀さん「知行会」。(^-^)

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■知行会■
知行合一」とは、中国の明の時代に王陽明が唱えた陽明学の思想であり、知(知識)と行(実践)が合一(一体)となってなくてはならないと言う考えです。 「松下村塾」はたった2年しか存在せず、塾生も約50名程度しかいない小さな塾でしたが、その卒業生が明治維新を生み出しました。 その根本は、塾生に陽明学をベースに「知のフォーマット」を植えつけ、塾生それぞれが「知行合一」を実践したからです。


知行会は、講師の檜木俊秀氏がこれまで学び実践してきたことを若い世代に伝え、現代において「知行合一」を実践することを目的とした塾です。 安岡正篤陽明学を中心として、人間学、経済学、政治学、金融論をベースに、困難な状況にある現代の日本と世界を私達が生き抜くために必要な戦略論を展開します。


●日程:月2回(同内容)●時間:18:30〜20:30(20:30〜懇親会)●参加無料 ●開催場所:銀座
●講師:檜木俊秀氏 プロフィール:
1957年兵庫県生まれ。1980年京都大学経済学部経済学科卒業後、大臣官房総務課入省。貿易局、環境庁中小企業庁、生活産業局、山形県商工労働開発部、近畿通商産業局、大臣官房企画官(特殊関税等調査担当)を経て、2002年7月より内閣官房構造改革特区推進室参事官。各地域の特性に応じて規制の特例措置を定めた通称「特区」を導入し、農業、教育産業の株式化に先鞭をつけ、省益の壁をこえた改革を推進。
西濃運輸株式会社を経て、現在、株式会社パソナ常務執行役員

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■「構造改革について」(檜木俊秀さん)■
http://www.wajju.jp/html/message3.html 左下
http://www.wajju.jp/asx/00040.asx (動画。再生時間 28:41)

小泉内閣のもと中央官僚として、“特区”という、規制を緩和する新しい制度を、
企画、立案からすべてをプロデュースされた檜木俊秀さんご自身の実践事例が紹介されている。


この制度は民間事業者、NPO、個人など、誰でもボトムアップで国の制度を変えることができる
という点で、まさに“日本を元気にする”制度であると言えよう。

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■檜木通信より「霞ヶ関最強の組織、特区室について」(理事長ブログ 
 単位制・通信制高校|【明蓬館高等学校(@めいほうかん高校)】)
 http://www.at-mhk.jp/chairmanblog/post_236.html

>以下、檜木通信 10年5月12日発行分より

私が8年前に、内閣参事官を拝命したときは、非常に光栄だと思いましたが、「構造改革特区」「規制改革」担当と聞いたときは正直、ニ週間くらい、一日中悩みました。世界で規制改革の特区というのは初めてであり、どう進めればいいのか。当然、各省の反対は強いでしょうし、政治との関係もあるし。食事もできないような状況でした。


その時のメモには、下記のことが記してありました。


1 法律
「法律は法律で破る」 各法律の特例を「特区法」で特例を設ける


2 プロセス
完全な透明性で勝負する。各省との議論は全てホームページにのせる。このことで、各省の反対論を世論で打ち破る


3 本部の設置
総理を本部長とする各省大臣の本部の設置。各省大臣から総理に報告。


4 党の本部
与党に特区推進本部を設置。与党の推進エンジンとする。


5 マスコミ
全ての情報はマスコミにオープンにする。各省とどちらが正しいかみてもらう


6 市町村
市町村を主人公とする


7 人
30人は必要


以上が、突然ある朝にひらめいてメモにしました。その後は、それに従って進めるだけでした。


「特区」は私が心血を注いだ制度です。後からいろいろ解説をする人はいますが、当時の数ヶ月の血のにじむ苦労をしてない人間に解説されるほど不愉快なことはないこともあります。おかげで、各省の規制は全て頭に入りましたが。


農業の株式会社参入、教育の株式会社参入、カリキュラムの自由化、幼保一元化など、それまで不可能だった規制改革が実現できました。全国で700の特区もできました。


日本は不必要な規制が多すぎる国だと思っています。それが自由な活動を阻害している。

なお、当時のスタッフは素晴らしく優秀な30人が各省から集まってくれました。


彼らの情熱なくしてできなかった。私は今でも「特区室」は、霞ヶ関最強の組織であったと思っています。特区関係者のうち、4人が国会議員になりました。


その責任者は、辛い任務でしたが、人生最高の時間でした。


檜木俊秀

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