規制改革:議論スタート 株式会社の農業参入促進を (毎日新聞)


毎日新聞 2010年4月15日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100415ddm002010058000c.html
政府の行政刷新会議の「規制・制度改革に関する分科会」は14日、有識者による三つの作業部会のうち、農業とライフイノベーション(LI=医療、介護など)の部会を開き、鳩山政権での規制改革議論が本格的に始動した。【影山哲也、小山由宇】


この日は6月に策定する経済成長戦略に反映させるための「重点検討項目」を協議し、株式会社の農業参入促進などが浮上した。


枝野幸男行政刷新担当相は「消費者側、ユーザーの観点からの規制改革」を掲げ、分科会メンバーの有識者らが省庁の担当者と公開の場で議論する「事業仕分け的手法」も必要に応じて実施する方針だ。分科会長の大塚耕平副内閣相や会長代理の田村謙治内閣府政務官らが裁定を下し、「政治主導」によるスピーディーな議論を目指す。


一方、野党時代の民主党小泉政権下の規制緩和路線に批判的で、タクシー業参入の要件緩和などを「行き過ぎ」と批判してきた。こうした経緯から、枝野氏は分野によっては規制を強化する考えも示唆している。


14日に開かれた農業とLIの両部会では、検討テーマを30〜40項目程度に絞り込んだ。いずれも3〜5件を、6月までに一定の結論を得る重点項目とする方針だ。