植物工場が島根大農場に完成(中国新聞)


中国新聞 地域ニュース 2010/4/18
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201004180026.html

島根特産のワサビの栽培を研究する人工光型の植物工場が、島根大本庄総合農場(松江市上本庄町)に完成し、17日、開所式があった。経済産業省の支援事業に採択されており、生物資源科学部の研究チームが栽培システムの構築を目指す。


農場の2階建て施設の一部(約330平方メートル)を改修した。養液栽培の棚が並ぶ環境制御室は5室。発光ダイオード(LED)をはじめとした3種類の光や地中熱利用の温度など、栽培条件を変えながら比較研究できる。生産技術開発を行う培養室、ワサビの成分分析に使う分析室なども備える。


【写真説明】養液栽培の棚が並んだ環境制御室

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島根大・人工光の農作物研究施設開所(山陰中央新報


山陰中央新報 2010/4/17
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=519111004

人工光を利用した農作物の生産技術を研究する島根大学生物資源科学部の植物工場支援・研究施設の開所式が17日、松江市上本庄町の同施設であった。発光ダイオード(LED)や温度を自動制御して野菜や果物を人工栽培する植物工場向けに、ワサビなどを安定生産するノウハウの確立を目指し、地元企業との共同研究も行う。


施設は鉄筋コンクリート2階建てで総面積約330平方メートル。経済産業省補助金約3億円を使い、旧システム化施設管理棟の一部を改修して整備した。


LEDなどの照明を備えた「環境制御室」では、光、温度、培養液などの条件を比較、検討。機能性の変化なども研究し、ワサビの生産技術確立を目指す。地中熱利用型ヒートポンプや太陽光発電による運営コスト削減の検討も行う。


同施設で生産されたワサビの成分分析や機能性解析を行う「分析室」などもある。


まず、ワサビを対象に研究をスタート。将来は朝鮮ニンジンなどへの応用も目指すという。


同大教授ら約50人が参加した開所式では同大の山本広基学長は「研究成果を上げ、地域産業の振興につなげたい」と話し、関係者がテープカットして開所を祝った。


('10/04/17)