生鮮コンビニ、都会の味方 スーパーより1〜2割高でも… 遠出つらい高齢者ら利用(日本経済新聞)


日本経済新聞 2010年8月11日
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/tc/g=96959996889DE3E0E7EAE0E6E2E2E3E2E2EAE0E2E3E2869895E2E2E2;bm=96958A9C93819594E3E0E2E0868DE3E1E2EAE0E2E3E29F9FEAE2E2E2;bu=BFBD9496EABAB5E6B39EBB8786E39384ABB4E0FDE2B990AB8394B893F9E5B087AA95A4B8BC8B99A1B1BAA3E6B982E19AB3B1B6A7E1B9868790AA88B8AABFA7A6A3A3A0A8ABBCE18394BA9382EABEB79AEABC9FA7B5B99B918ABAE6E0BFA4A29787E0E6A4949E93A0AA9FBC8A97B7E082BB95A8A4A1B5B0E3E29C95E587E0A2F9A69BE493FDBC85E2BE9A86BBB8BE888880BD9EBE97A18ABAAAE09AB1B6A488B5A7BB8391BF8ABE8891B7B3B79795E7AABAE3FDF995849CB194B98395BD85E09580A4E396E2E5BEA8A686BA84BCA895A5BFA09BE4A7EB9698B6B1E4A0BEFD81A784EBA8E4A8B4A8B3BEA29DE4E59E91A2FD818BA4B5E08786BB80E298A2EA91BDA29CE7A3A699998386B0E687B4A794B9EA958294829081849394EA879B88A693909382EBE3ABE2AB999C81A7858AB1A087BB98FD9EE786E18084FD83E590B6E394A79FE0A0BDB5E3E7ABB0E2939F9CA3E5E286A4B49D9F9FB981A7B0878091BC919A9886FDB7A4ABB59697EF
肉や野菜なども扱うコンビニエンスストア「生鮮コンビニが消費者の支持を集めている。価格は105円が中心だが、スーパーより1〜2割高い商品も少なくない。それでも、歩いて来店できる身近さが人気を得ている。最寄りの商店が姿を消すなか、遠くまで買い物に行きにくい都市部の高齢者の味方になっているようだ。




「車の運転がきつくなってきたから、ちょっとした買い物に便利ね」。ローソンストア100築地7丁目店(東京・中央)で105円のトマトやホウレンソウ、ゴマ塩、ハムなどを買い物カゴに入れていた70代の主婦はこう話す。


生鮮コンビニはコンビニと同程度の売り場面積で生鮮品も扱い商圏は500メートルほど。全国に1000店以上を展開するローソンは2009 年度の既存店売上高が1〜2割増。今年度も前年度並みで推移している。全国コンビニ売上高が6月まで13カ月連続、全国スーパー売上高が19カ月連続で前年を下回る中、好調を維持する。


サークルKサンクスのグループ会社が運営する生鮮コンビニ「みんなのイチバ」も7月は既存店売上高が前年を上回る。「街の八百屋さんの役割を担っている」(同社)。小分けにした野菜やアジの干物、豆腐や牛乳が売れ筋という。同社でも利用者の中心は高齢者と単身者という。


店頭に並ぶ商品の価格は105円が大半だが、価格は競合するスーパーと比べて決して安くない。


8月初旬、東京・新宿区内で店舗が近接するローソンストア100と大手スーパーの西友で商品の店頭価格を調べたところ、ほとんどでスーパーの方が安かった。


例えば、2分の1に切ったキャベツや大根はローソンストア100でいずれも105円だが西友では88円。「同じ量ならスーパーの方が1〜2割安いのでは」(都内のスーパー)。


それでも生鮮コンビニは日中に買い物できない単身者に加え、長い距離を歩いての買い物がつらい高齢者の支持を集めている。ローソンストア 100では通常の「ローソン」と比べて60代以上の来店客数の割合が2倍。ローソンストア100用賀店(東京・世田谷)で買い物をしていた女性(81)は「値段が分かりやすいし、100メートル先のスーパーまで行くのは大変なので」と話す。


背景には都市部で急速に進む高齢化がある。09年10月1日時点の推計人口によると、65歳以上の高齢者は1年前より約79万人増え、約6割を三大都市圏が占めた。


通常のコンビニでも、セブン―イレブン・ジャパンが一部店舗で生鮮品を実験販売しているほか、ファミリーマートがカット野菜や刺し身など生鮮品を約1200店で取り扱っている。


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●生鮮コンビニ[ small stores specializing in fresh foods ]
通常のコンビニエンスストアでは扱うことが少ない野菜や精肉など生鮮食料品を販売する小売店舗。九九プラスが始めた税抜き99円均一店「ショップ99」が先駆け。少子高齢化の進行や単身世帯数の増加などを背景に需要が高まってきている。ローソンは「ローソンストア100」を展開するとともに、九九プラスを子会社化。両社が一体となりプライベートブランド(PB=自主企画)「バリューライン」を開発したことも追い風となり、店舗数は国内最多の1000店を超える。

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http://d.hatena.ne.jp/mikamurata/20100814