野菜高騰、一段落 大田市場 (読売新聞)


YOMIURI ONLINE(読売新聞)東京23区内 2010年5月1日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20100501-OYT8T00117.htm
●天候安定「中旬には平年並みに」

日照不足や低温で野菜価格が高騰を続ける中、国内最大の青果取扱量を誇る都中央卸売市場の大田市場(大田区)で、野菜や果物の価格が下がり始めた。大型連休に入り、春らしい好天が続いており、市場関係者は、「まもなく値下がりした野菜を提供できるのでは」と期待している。


30日早朝、大田区東蒲田で青果店を営む米沢作治さん(77)は、野菜の仕入れに市場を訪れた。「こう高くては、お客さんも手が出ないよ」とぼやく。


店で売るホウレンソウは一時、1束300円まで上がったが、週明けから徐々に値下がり。「今日は200円で出せると思う。天気が続けば値はもっと下がる」と、青空を見上げた。


大手青果卸売会社の東京青果によると、青果価格は3月下旬から上昇、4月中旬には野菜の主要品種の平均価格が昨年比で2〜3割高騰した。ピーク時にはキャベツ1個の店頭価格が500円を超す店もあった。


同社営業情報管理課の加瀬正孝課長は「昨年同時期も野菜は安くなかったので、2〜3割高でも消費者は高額に感じるはず。4月にこれほどの高値がつくのは近年例がない」と指摘。だが、高値が敬遠され需要が落ち込み、4月下旬から値下がり。好天で供給も回復、加瀬課長は「5月中旬ぐらいには、平年並みの価格に戻るのでは」としている。
(2010年5月1日 読売新聞)