カリスマ生産者、食材発表の場 レストラン「農家の台所」 (サンケイビズ)


SankeiBiz(サンケイビズ)2010.4.17
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100417/ecc1004170500001-n1.htm

東京のまちなかで「農家」を前面に打ち出したレストランが人気だ。カリスマ的な生産者を探してスポットを当てたり、生産者自らがPRするイベントをしたり。料理だけでなく、ユニークな試みが魅力となっている。


恵比寿など東京都内で3店を展開する「農家の台所」。全国に約300軒ある契約農家の中から、特に質の高い農家を“篤農家”としてクローズアップ。担当者は「カリスマ美容師やスターシェフのようなものです」。


店の内外には選挙ポスターのような生産者の顔がずらり。「米ぬか積み肥利用党」などとそれぞれのポリシーを政党名風にもじった。名物のサラダバーの野菜は常に20種以上。スーパーでは見かけない変わり種も準備する。ランチタイムや週末は行列ができる人気店だ。


“東京農民”を自称するカフェも登場した。若者に人気の下北沢に昨年7月、オープンした「農民カフェ」は、スタッフが千葉県内の水田に通って育てた有機米を提供。契約農家から届く野菜を20品目以上使ったプレートはボリュームたっぷりの看板メニューだ。


古民家を改装した店は、こたつもあって、くつろげる雰囲気。「農」の字をデザインしたTシャツも販売する。


農業と程遠いイメージの六本木に店を構えるのは「六本木農園」。農家の娘や息子が集まり、農業のイメージアップも目指している。


路地裏にある一軒家レストランの売りは、生産者を招いた農家ライブ。客に栽培法などをPRしてもらい、試食や即売もする。「ライブはファンをつくるチャンス。こだわりを持つ生産者を応援していきたい」と堀田幸作園長。ここから新たなスターが生まれる日も近い?