野菜よく食べる人=非メタボ 1万5000人分の腹囲 臨床内科医会が分析 (読売新聞)


読売新聞 2010年3月18日
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=22304


野菜をよく食べる人ほど腹囲が小さいという調査結果を、内科医などでつくる日本臨床内科医会(後藤由夫会長)がまとめた。


調査は昨年、同会員が勤務する医療機関の40歳以上の患者を対象に行った。回収された男女約3万5000人分の回答のうち、腹囲の記載があった約1万5000人分を分析した。


腹囲が、メタボリックシンドロームの診断基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)を下回った人(腹囲正常者)は、男性41%、女性75%だった。


野菜を食べる量を、「ほとんど食べない」「普通に食べる」「毎食食べる」の3段階に分け、腹囲正常者の割合との相関を調べた。


すると、男性の腹囲正常者は、「ほとんど」「普通」「毎食」の順で、31、40、45%と増加。女性の腹囲正常者も、71、74、76%となり、男女とも野菜の摂取量が多いほど、腹囲正常者が増えていた。


同会常任理事の菅原正弘医師は「野菜は食物繊維が多く、よくかむことで満腹中枢が刺激され、食べる量が減る。野菜は消化にも時間がかかるため、おなかがすきにくく、今回の結果に表れたと考えている」と話す。