Conway語録: これからこそGoogleクラスのスタートアップがもっとたくさん生まれる(TechCrunch)


TechCrunch 2010年7月30日
http://jp.techcrunch.com/archives/20100730conway-numbers/



今日(米国時間7/30)の本誌主催のSocial Currency CrunchUp( http://techcrunch.com/social-currency-crunchup-and-summer-party-at-august-capital/ )で、エンジェル投資家のRon Conway( http://www.crunchbase.com/person/ron-conway )が、ある興味深いデータを初めて公開( http://techcrunch.com/2010/07/30/ron-conway-paul-graham/ )した。Conwayによれば、彼の会社SV Angel( http://www.crunchbase.com/financial-organization/sv-angel )が最近、過去12年間に同社が投資した500社に対する監査を行った。そしてその結果が、彼にとって意外だった。


彼の予想は、だいたい1/3の企業が失敗、1/3が投資を回収、残る1/3が2倍から最大でGoogleクラスのリターンだった(Conwayは初期のGoogleに投資している)。しかし結果は違った。インターネットバブルのころ(1997〜2001)は、失敗率*が77%という唖然とするほどの高率だった(*:投資先は倒産し投資家は何も得ないケース)。“それは実に悲惨だった”と彼は言う。


しかしその後、状況は良くなった。最近(2002以降)は、失敗率が40%に低下した。ただしそれは、あくまでも彼のポートフォリオの話だ…最近の彼は投資対象を厳選している。だいたい、面接する企業の40社に1社ぐらいにしか投資をしていない。


Conwayによれば、彼がバブル期を乗り切れたのは、当時たまたま、GooglePayPalなどいくつかの優良企業に投資していたからだ。”うちはラッキーだったが、よそはそうじゃなかった“、彼はそう言う。


彼によれば、起業家は彼/彼女の二つ目の会社なら66%の確率で成功する。ただしそれは、最初の会社が成功したから二つ目をやるというケースが多いことも、理由の一部だ。


とは言え、Conwayがわれわれに注目をうながすのは、どんな時期でも…バブルでもブームでも…結果が大成功となる率はほぼ同じであることだ。だから、”どんな日でも、その日が会社を始めるための最適の日だ“、と彼は話を締めくくった。


Conwayが言うには、”10年に一度Googleが現れる”という説は誤解だ。”実際はそうではない“、とConwayは言う。彼によれば、AskJeevesが現れて、それから6年後にGoogleが登場した。しかしその6年後にはFacebookだ。しかも今では、大きく伸びる企業の登場サイクルが短くなっている。Facebookからわずか4年後にTwitterが来た。その2年後にFoursquareZyngaなどが出てきた。”優良企業が前よりも頻繁に作られるようになっている“、とConwayは言う。


Social Currency CrunchUpのライブは、ここ( http://www.techcrunch.tv/ )で見られる。


原文: http://techcrunch.com/2010/07/30/conway-numbers/
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))