デパートが中国で農業参入へ(NHK)


NHK 2010年7月21日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100721/t10015855791000.html

中国で日本製の食品の人気が高まっていることを受け、大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスは、天津市で農業事業に参入し、日本の技術を用いて作った野菜や果物を現地で販売することになりました。


関係者によりますと、三越伊勢丹ホールディングスは、中国の天津市で市から農地を借り受け、来月から農業事業を新たに始めます。宮崎県の農業法人と提携して、ミニトマトや大根、それにイチゴなどを生産し、天津市にある伊勢丹の店舗で独自のブランドとして販売する計画で、日本の大手デパートが中国で農業事業に参入するのは初めてです。中国では、安全で質が高いとして日本製の食品の人気が高まっていますが、農産物については規制のため、リンゴなど一部しか輸入が認められないのが実情です。このため、国内で品種改良を重ねた種を使ったり、日本の厳しい安全基準を満たした農薬を使ったりするなど、日本の農業のノウハウを導入して、日本の農産物と同等の安全性や品質を確保すれば、需要が見込めると判断しました。会社側では今後、中国側と合弁会社を設立することも検討しており、将来は東南アジアの国でも農業事業を展開したい考えです。

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中国で農産物を生産、販売へ 三越伊勢丹が検討(共同通信)2010年7月21日
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072101000766.html
三越伊勢丹ホールディングス(HD)が、中国の天津市で自社で生産した野菜や果物を、同市内の伊勢丹の店舗で販売する計画を検討していることが21日、明らかになった。


同社が農業事業に取り組むのは、日本国内も含め初めて。計画では、宮崎県の農業法人と提携し、8月からビニールハウスを利用してトマトやイチゴなどを試験的に生産。中国の土壌や天候が農産物の生育に与える影響を調べ、商品化のめどが立つかどうかを見極める。販売の時期は未定としている。


中国では、リンゴなど日本産の果物が安全性や品質の高さから富裕層を中心に人気。だが、植物検疫が厳しく、多くの日本産の農産物が対中輸出を規制されている。


三越伊勢丹HDは、日本流の丁寧な栽培や品種改良といった特長を中国の消費者にアピールすれば、中国産の農産物でも日本産並みの支持を得られると見ている。