エンジェル投資家と起業家の橋渡しグループが設立(マレーシア)


マレーシアナビ 2010/08/06
http://www.malaysia-navi.jp/news/100805055354.html
【クアラルンプール】 独立系投資グループ、ヴァーチャス・インベストメント・サークル(ViC)が4日、国内のエンジェル投資家の強化・支援を目的に設立された。すでに様々なセクターから8―15人のエンジェル投資家を取り込んでおり、2012年までに30人に増やすことを目指す。初年度は2―4件の投資案件の成立を目指している。


エンジェル投資家は、創業間もない将来性ある企業に資金を供給する富裕な個人投資家のこと。ViCはこうした個々の投資家の資金を、ベンチャー企業の立ち上げ段階の支援を目的に融通するプラットフォームの役割を担う。政府の助成金への依存を軽減する狙いもある。ボブ・チュア会長によると、ベンチャー・キャピタルの53%は政府から出ており、民間資金は2.5%にとどまっている。
ViCは投資案件の申請受付につき500リンギを徴収、成功した際には3―5%のコミッションを得る。ViCが直接投資することはないが、投資家とベンチャー企業の双方の利益になる状況をつくることにより、初期投資の隙間を埋める橋渡し役を果たす。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、8月5日)